毎日新聞

2004年10月

歌声 笑顔「楽しい」   

 青空と港の景色が広がる70階ラウンジに、子供たちの歌声や笑い声が響いた。横浜市西区の横浜パークロイヤルホテルで8月18日 に開かれた「『小さなやすらぎ』の集い」(毎日新聞社主催)。小児がん征圧キャンペーンの趣旨に賛同した同ホテルの協力で、3 回目を迎えた。病気と闘う子供たちとその家族83人が、歌や人形劇や風船芸を楽しんだ。  【文・川俣享子、写真・小座野容斉】  

 ステージ。全盲のソプラノ歌手、澤田理恵さんが、みながわちかこさんのピアノ伴奏で、「夏の思い出」など6曲披露。澤田さん の夫、福原良英さんは小児がんを克服し、26日に行われたパラリンピックの視覚障害者マラソンに出場し、4位入賞した。「『ドレ ミの歌』をご一緒に」と澤田さんが呼び掛けると、会場が元気な歌声に包まれた。最後は「オー・ソレ・ミオ」を熱唱した。  クラシック初体験の東京都多摩市の石橋祐樹君(4)は身動きもせず、聴き入った。母親の康子さん(39)も「美しい声ですね」とう っとり。続いて人形劇団「オフィスやまいも」(東京都府中市)が「さんまいのおふだ」を公演した。 

 

 

 
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